科目名 |
国際経済学
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担当者名 |
高倉 啓
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授業方法 | 講義 | 単位 | 2 単位 | 時間 | 15 時間 |
必・選 | 選択 | 開講年次 | 2年 | 開講期 | 後期 |
《ナンバリング・履修条件・履修制限》 |
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特になし。
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《履修が望ましい科目》 |
特になし。
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《テキスト (教科書)》 |
授業中に資料を配布するため、教科書の購入は不要である。
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《参考書・参考資料等》 |
授業中に随時紹介する。
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《テーマ》 |
国際経済学の重要な分野である国際貿易について理解を深めよう。
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《講義概要》 |
国際貿易とは、異なる国の間で、モノやサービスが国境を超えて取引(輸出・輸入)を行うことである。国際貿易と聞くと、難しい言葉を連想するかもしれないが、一度でも、海外に渡航する際、海外の航空会社を利用したことがある人は、他国からサービスを輸入したことになる。また、我々が、日常生活で購入する衣類や鞄などの製品の多くは、海外で製造され、輸入後、日本で販売されている。週刊誌や新聞、コミックなどは、日本から中国へ輸出され、再生紙の原料となっている。また、自動販売機やバス、古くなった農業用機械なども、日本から海外へ輸出され、他国の経済活動に影響を与えている。このように、実は、我々の生活に密接に関わっている国際貿易について、国際貿易の基礎理論や貿易政策、さらには、国際貿易の制度を中心に講義する。
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《到達目標》 |
国際貿易によって、得られる利益について、重要な概念やキーワードを組み合わせて理解し、説明できるようになる。さらには、貿易の利益について、グラフを用いた分析を習得する。国際貿易の基礎理論の理解を基に、様々な貿易政策について、その意味を理解し、説明できるようになる。その上で、国際貿易のルールと貿易交渉について、GATTやWTOの制度に着目して、自由で平等な国際貿易体制について論じることができるようになる。
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《授業方法》 |
アクティブラーニング活用 |
本講義においては、グループワークを適宜取り入れることを考えている。5〜6人のグループを作り、重要な用語や概念について、学生同士で話し合ってもらい全体で共有するということを繰り返したい。この活動を通して、学生が自ら主体的に学び、考え、理解できる楽しい授業にしたいと考えている。
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《履修上の注意点》 |
特になし。
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《卒業認定・学位授与の方針との関連性》 関連性 5(高い)― 1(低い) | |||||||||
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(1)基礎的学力 |
4
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(2)専門性 |
4
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(3)社会性 |
3
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(4)社会における実践力 |
3
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《評価方法》 | |||||||||
平常点
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0%
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小テスト
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0%
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レポート
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20%
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定期試験
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80%
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その他
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0%
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レポート(20%)、中間試験(40%)及び期末試験(40%)の総合点から、判断します。
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《課題等へのフィードバック》 |
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グループワーク活動用紙を配布し、質問やコメントなどについては、次回授業の冒頭で解説を行う。
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《オフィスアワー連絡方法》 |
常勤の講師ではないため、授業の前後あるいはメールにて質問を受け付ける。
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《担当教員の実務経験》 |
2019年〜現在まで、京都経済短期大学において同科目を担当。
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《備考》 |
受講者の人数が大変多い場合、アクティブラーニングの実施方針を変更する場合がある。
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《準備学習》 | |||
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週 | 授業内容 | 準備学習(予習・復習)、課題等 | 準備学習時間 |
1 |
オリエンテーション |
授業の概要、目標及び計画について説明した後、グループ作りをする。 |
180分 |
2 |
比較優位と分業の利益 |
国際貿易の利益として「交換の利益」と「特化の利益」について説明できる。 比較優位と絶対優位の違いについて説明できる。 |
180分 |
3 |
比較優位と国際貿易 |
比較優位に基づいた分業による特化の利益について、財や産業の数について着目して説明できる。 |
180分 |
4 |
貿易利益 |
比較優位に従って貿易が行われた場合、消費者と生産者がどのような影響を受けるのかについて、グラフを用いた分析ができる。 |
180分 |
5 |
比較優位の決定要因 |
比較優位を決定する要因について、具体例を通して説明できる。 |
180分 |
6 |
産業間貿易と産業内貿易 |
産業間貿易と産業内貿易の違いについて説明できる。 |
180分 |
7 |
規模の経済、製品差別化とフラグメンテーション |
規模の経済について、グラフを用いた分析ができる。 製品差別化とフラグメンテーションについて説明できる。 |
180分 |
8 |
中間試験 |
これまでの学習した内容について、十分に理解し、説明できるようになっておくこと。 中間試験の解答をテスト後配るので、次回の授業までに復習しておくこと。 |
180分 |
9 |
関税・輸入割当の効果、保護貿易 |
輸入関税と輸入割当の効果について、グラフを通した分析ができる。 保護貿易を正当化する根拠について、最適関税、市場の失敗、雇用の確保に着目して説明できる。 |
180分 |
10 |
戦略的貿易政策 |
完全競争と不完全競争の違いについて説明できる。 完全競争下の貿易政策と不完全競争下の貿易政策の違いについて説明できる。 |
180分 |
11 |
動学的規模のもとでの貿易政策 |
時間の概念を考慮した動学において、貿易政策がどのような役割を果たすのかについて説明できる。 |
180分 |
12 |
アンチダンピングとセーフガード |
アンチダンピングとセーフガードについて説明できる。 アンチダンピングとセーフガード発動の影響と正当性について説明できる。 |
180分 |
13 |
貿易政策の政治経済学 |
保護貿易のメリット・デメリットについて説明できる。 |
180分 |
14 |
国際貿易のルールと貿易交渉 |
GATTとWTOの歴史と制度について説明できる。 GATTとWTOの役割と今後の課題について論じることができる。 |
180分 |
15 |
まとめ |
期末試験に向けて、これまでの学習を振り返る。 中間試験の結果次第では、練習問題を配布する。 |
180分 |