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《専門教育科目 経済系科目》

科目名
環境経済学
担当者名
濵口 喜広
授業方法 講義 単位 2 単位 時間 15 時間
必・選 選択 開講年次 2年 開講期 後期
《ナンバリング・履修条件・履修制限》
なし
《履修が望ましい科目》
環境学入門、ミクロ経済学、マクロ経済学、国際経済学
《テキスト (教科書)》
環境経済学をつかむ【第3版】 栗山 浩一・馬奈木 俊介/著 有斐閣 2016年 定価2640円 ISBN 978-4-641-17724-6
※必要に応じ、配布資料でテキストの内容を補足する。
※10月販売の第4版を教科書とする。10月初旬に生協で販売されるので購入のこと。第3版を購入する必要はない。
《参考書・参考資料等》
コア・テキスト環境経済学 一方井 誠治/著 新世社 2018年 定価2640円 ISBN 978-4-88384-279-7
※テキストとほぼ同じ内容が扱われている。理解を深めたい場合に読むと良い。
《テーマ》
環境経済学に関する基礎理論と応用研究:
<第一部:なぜ環境問題が発生するのか>
<第二部:環境問題を解決する為には>
<第三部:持続可能な社会を実現する為には>
<第四部:環境経済研究の最前線>
《講義概要》
環境経済学は、環境問題を経済学的視点から分析し、(I)環境問題が発生するメカニズムと(II)環境問題を解決する政策手段を明らかにした上で、(III)持続可能な社会の実現に必要な政策や制度を提示する分野である。この講義では、環境経済学の主要トピックを解説した上で、環境問題に関する最近の社会状況や最新の研究成果についても取り上げ、受講生に基礎から応用までの幅広い理論を提供する。
《到達目標》
環境問題を考えるためには、環境破壊による外部不経済の発生と外部性を内部化する環境政策について理解することが重要である。その為、これらの基礎理論を学んだ上で、貿易や経済発展等との関係を把握し、持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深めることを到達目標とする。この到達目標は、講義で学んだ専門用語を自分の言葉で説明し、その専門用語を用いて環境問題を自らの視点で論じ、指定された練習問題を自力で解答できることによって、達成される。
《授業方法》
アクティブラーニング活用
担当教員による解説と講義用スライドを参照しながら、配布された講義用プリントの空欄部分に適切な語句を記入していく。受講生の理解を深めるために、適時、担当教員と受講生による質疑応答と指名回答が行われる。加えて、講義の復習とまとめとして、ミニッツペーパーを記入する時間が設けられる。なお、アクティブラーニングとして、質疑応答・指名回答・ミニッツペーパーが活用されている。
《履修上の注意点》
講義内容を深く理解するためには、講義内容の予復習という地道な努力が必要とされる。
《卒業認定・学位授与の方針との関連性》 関連性 5(高い)― 1(低い)
(1)基礎的学力
5
(2)専門性
5
(3)社会性
4
(4)社会における実践力
3
《評価方法》
平常点
20%
毎回の講義終了時に提出するミニッツペーパー
小テスト
0%
レポート
30%
中間レポート
定期試験
50%
持込可の期末試験
その他
0%
ミニッツペーパーとは、受講生の理解を促すために課される双方向型ミニレポートである。受講生は、講義中に、講義のポイント・疑問点・質問等を記入して提出し、担当教員がコメントをつけて受講生に返却する。こうすることで、担当教員は受講生の理解度を確認しながら講義を進めることが可能となり、受講生は講義内容をより理解しやすくなる。
《課題等へのフィードバック》
ミニッツペーパーと中間レポートは、コメントをつけて返却する。
中間レポートは、希望者に対して、添削指導を行う。
期末試験は、希望者に対して、返却する。
《オフィスアワー連絡方法》
Office hours:水曜日12:10-13:00、金曜日12:10-13:00
※上記以外の時間に関しては、研究室に在室中であり対応可能であれば、随時、対応する。
※確実な対応を希望する場合、Eメール等を通じて、事前にアポイントメントを取って下さい。
《担当教員の実務経験》
なし
《備考》
講義はテキストに沿って進める為、毎回、持参するおくこと。
講義用資料を配布するので、A4サイズのクリアファイルも持参すること。
キーワード:外部不経済、外部性の内部化、排出権取引、CSR、汚染逃避地仮説、ポーター仮説、SDGs、等。
《準備学習》
授業内容 準備学習(予習・復習)、課題等 準備学習時間
1
<第一部:なぜ環境問題が発生するのか>
ガイダンス、
経済発展と環境問題
―環境経済学からのアプローチ―
事前学習として、テキストpp.1~36(p.17~26除く)を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
2
共有資源の利用と管理
―共有地の悲劇―
事前学習として、テキストpp.47~55を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
3
外部性と市場の失敗
―公共財としての環境―
事前学習として、テキストpp.37~46, pp.56~64を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
4
<第二部:環境問題を解決する為には>
直接規制と市場メカニズム
―環境規制は誰に委ねるべきか―
事前学習として、テキストpp.65~76を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
5
環境税と補助金
―カネを取るのか渡すのか―
事前学習として、テキストpp.77~88を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
6
直接交渉による解決
―コースの定理―
事前学習として、テキストpp.89~98を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
7
排出量取引
―その仕組みとメカニズム―
事前学習として、テキストpp.99~106を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
8
温暖化政策の現状と今後の対策
―パリ条約の行方―
事前学習として、テキストpp.128~146を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
9
<第三部:持続可能な社会を実現する為には>
環境の価値評価―環境の価値とは―
事前学習として、テキストpp.147~158を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
10
企業の環境対策と社会的責任
―環境経営の到来―
事前学習として、テキストpp.187~206を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
11
国際貿易と環境
―汚染逃避地仮説―
事前学習として、テキストpp.223~236を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
12
環境規制と技術進歩
―環境政策の経済成長促進効果―
事前学習として、テキストpp.237~245を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
13
持続可能な発展
―環境クズネッツ曲線―
事前学習として、テキストpp.246~264を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
14
<第四部:環境経済研究の最前線>
最新のトピックI
―資源の呪い―
事前学習として、配布資料を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分
15
最新のトピックII
―持続可能な観光―
事前学習として、配布資料を読むこと。
自宅学習として、テキストと配布資料を読み返し、疑問点を次週のミニッツペーパーに記入することで、解消すること。
発展学習として、講義で扱われた専門用語を、自分の言葉で説明できるようにすること。
180分